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似てるけど別物。

2015/09/08 Tue



オリンピックエンブレムの類似について、
いままでで1番わかりやすい記事が出てきました。


 ↓ ↓ ↓
よくわかる、なぜ「五輪とリエージュのロゴは似てない」と考えるデザイナーが多いのか?



デザイナーが口をそろえて言う「似てるけど別物」が、わかりやすく書いてあります。


「井」は「#」のパクリか? 似てるけど別物。
(記事より抜粋)



理解されないのは、知識のギャップなんだとあらためて気付かされる。
ロゴマークなどのデザインにおいての、デザイナーの思考をわかりやすく説明できてるのではないでしょうか?


取り下げについては、類似問題よりもトートバッグ問題の影響が原因なので、いまさらどうこう言っても仕方ないんだけども…。







デザイン・広告業界から解説する記事が全然出てこない。

そのことにものすごくイラ立ってました。
デザイン系のライター、早くちゃんとした記事を書けよ!なんで黙ってんだよ!って。

そういうイラ立ちから、文章力がイマイチなデザイナーが、中途半端に擁護に走ってしまう。
はい。私でございます。


今になって、こういう記事が出てくるのは、
業界外の人に「デザイン」をわかりやすく説明するには、
十分な準備と、読ませる文章力・解説が必要で、長文になるので制作にとても時間がかかるのが理由かもしれません。

「似てる=パクリ→拡散」のアホみたいなスピードに追いつけない。





デザインなんて、しょせん見た目。

一般人には、そうとしか理解されず腹ただしい。

パソコンの発達で、デザインの敷居がものすごく低くなり、
ロゴデザインや名刺デザインといったものは、
「こんなもん、素人でもできるんじゃね?」と思ってる人も多い。

グラフィックデザイナーにしてみれば、最も難しい仕事の1つで、
ちょちょっとやってよ。という感覚ではけしてできない。


自分はその道のプロとして誇りと信念をもって仕事していますので、
今回の問題にムキになっている部分があるのはたしかです。
バカにされて黙ってられるようなら、情熱を持ってこの仕事に人生賭けていない。



ただ、「デザイン」を高尚なものと捉えすぎてるのかもしれないと、考えさせられています。
オリンピックエンブレムという仕事は、他の「嫌なら、使わなければいい」で済むような、選択権があるものとは性質が違うので、
専門家と一般の感覚のギャップが、これほどあるということをキモに命じておかなければなりません。
消費者や一般人の心を動かすのもデザインの仕事の1つなので。





いま思えば、エンブレムの発表のしかたに問題があったのかも。
本来は裏方であるデザイナーを、まるで主役にように登場させたことが良くなかったんじゃないかと考えてます。








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幻のエンブレム。 

2015/09/01 Tue

オリンピックエンブレムは結局取り下げが決定しました。
会見を全部見た。長かったー。

気に入ってただけに、残念でしかたないです。
自分は今でも、最終的なエンブレムはデザインとして素晴らしいと思っています。




取り下げ理由は、

原案デザインの盗作疑惑に対して
「専門家の目としては、エンブレム原案は、9分割グリッドを使ったデザインで、模倣ではないと判断できる。しかし一般国民の理解が得られるかは難しい」。

佐野さん本人も
「断じて模倣ではない。しかしこれ以上自分が関わることはオリンピックに悪影響になる」
と自ら取り下げを提案。

人々から祝福されるオリンピックを考えた場合、取り下げる判断が適切と。



エンブレム_ヤン2


たしかに似ている。
たとえそれでも模倣ではないと思うし、シンプルな図形の組み合わせでしかなくデザイン構築の視点において別物と言える。それはベルギー劇場問題からも一貫してることです。


グリッドを使ったデザインとはこういうこと
 ↓
グリッド


今回「コンセプトが、コンセプトが」と何度も出てきます。
一般の人は見た目しか判断できないと思いますが、デザインの仕事において見た目以上にコンセプトが重要なのです。




イメージ写真の無断利用については、
デザイン界では、内部参考資料として、ネット画像にデザインを当てはめるなんてよくあること。
それを写真の許可を得る前におおっぴらに公表してしまったと。
(本来なら写真を撮り直すか、レンタル写真で作り直します)

無断利用

ただの凡ミスで、そこまで叩かれるようなことでもないが、
トートバッグの件から尾を引いてしまっているので、一般人には「またか盗作か」と。



でも、こういくつも問題が起きるとどうしようも無いし、
デザインの知識のない一般人が見るものである以上、そこも考慮しなければならないのも事実。
クラシック音楽を聞かせて「違いをわかれ!」と言ってるようなものなので、なかなか難しい問題です。






ポイントをまとめた。
5:50→ イメージ写真の無断利用について
7:40→ 原案デザインの盗作疑惑について
11:45→ 佐野氏みずから取り下げを提案

27:10→ 選考が佐野氏ありきなのでは?2位のデザインは?
56:30→ 取り下げ判断にトートバッグ問題などが関係してるのか?
1:01:40→ 責任は誰に?






招致ロゴや64年大会のロゴを使えばいいと言う人もいますが、
それこそ「進歩のない日本」という国際的な大恥。

じゃぁ、パラリンピックのロゴはどうするのか?
誰が作るのか?1人は学生(当時)だし、1人は亡くなってるし。
招致ロゴみたいな花柄デザインなんて、世界中にいくらでもある。

s64





今後、再公募になるけども、シンプルなデザインじゃなく、
ゴテゴテ・ゴチャゴチャのデザインに決まるんだろうか?


一般受けを重視した、ファストファッションのようなデザインだけは勘弁してほしい。





ー 追記 ー

佐野氏の悪いところは、その他においてアウトなものとセーフなものが混在したというところ。
(トートバッグや多摩美ポスター、オリンピックイメージ展開写真など)
そのせいで、お門違いな叩きにも発展し、信頼性が落ちたのは佐野氏の責任でもあります。

良いデザインだと思って擁護・応援をしても、他の完全にやらかした物までは擁護できない。
ゆえに肯定も否定もできなくて、イライラを抱えている人も多いと思います。





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